4月29日・30日-はじめてあの子と出会った日。

4月29日と30日に、はじめてあの子と出会った。

 

あの子と知り合ったのはいつだっただろうか。詳しい日時も、話した内容も覚えていないが、某通話アプリであの子と知り合い、少しだけ仲良くなった。

 

あの子と話しているうちに、気づいたらあの子にけっこう夢中になっている自分がいた。

 

だから、とにかく一度会ってみたくて誘ってみた。

 

会ってくれるという返事だったけど、会うためには顔を見せる必要があった。

 

僕は、じぶんの顔が大嫌いで、コンプレックスで、見せたら嫌われるだろう、無言でブロックされるだろうと思い、見せるのをためらっていた。

 

でも、どうしても会いたい気持ちが強かったから1時間くらい写真を撮って、自分の中で、「ま、まぁこれならいいだろう・・・」と思えるレベルの写真を送った。

 

あの子は、写真を見て、会うと言ってくれた。それがすごくうれしかった。(後々、その写真があの子と友達の間でカバ呼ばわりされていたことを知り、笑いが止まらなかった)

 

 

ーー

あの子と会うことが決まったものの、あの子はバイトも忙しく、まだ僕のこともあまり知らないということで1か月くらい(?)後に会おうという話になった。

 

話していると、僕以外にも絡んでいる男Aがおり、どうもあの子はその人のことが好きなんだなと感じた。

 

正直、つらかった。話を聞いている感じだと、その男Aは僕みたいにド直球で好き好きいうタイプではなく、駆け引きも上手そうな男に感じたので、僕には敵うわけないと思ったからだ。

 

でも、とにかく、だからこそ、会おう会おうとたくさん言って、自分の存在をアピールした。

 

そして、無事、僕はあの子と会う日を迎えた。

 

ーー

4月29日の夕方、僕は、あの子が住んでいる大阪へと向かった。

少しでもお金を節約するため、新幹線ではなく在来線で3時間かけて向かった。

 

この時は、まだ半信半疑だった。当日ドタキャンされたらどうしようと思い、不安な気持ちで向かったのを覚えている。

 

あの子は夜までバイトだったから、バイト後に会おうという話になっていた。

あの子は約束の時間を1~2時間遅れてきたものの、バイトが終わったらすぐに連絡を入れてくれて、ちゃんと来てくれそうだと安心した。

僕は、コンビニで何度も鏡を見たり、服が臭いと思ってスプレーを買ったりして、ソワソワしながら待っていた。

 

ーー

あの子が待ち合わせ場所に到着した。

あの子は僕の斜め後ろ姿を一目見ると、友達と電話しながら逃げ出してしまった。

僕に「イケメンやん!!会えない!!恥ずかしい!!緊張する!!」みたいなラインを送ってきた。

 

これは、やばいぞ、と思った。

 

なぜなら、僕は残念ながらイケメンからはほど遠い存在だからだ。

薄暗い中で雰囲気だけを見て、勘違いしてしまったのだろう。

 

僕は、逆に、僕の顔を見られたら絶望されると思い、どうしようと思ったが、ホテルの予約時間も迫っていたため、あの子を必死に追いかけた。

 

結構ガチで逃げられたので15分くらい追いかけていた気がする。なんとかあの子を捕まえ、逃げ出さないように手首を持って、あの子と宿泊予定のホテルに向かった。

 

この時、僕は自分の顔を見られたくない気持ちと、単純に緊張する思いであの子のことを直視できなかったが、ピンク色の長袖の服ときれいな髪飾りをしたとてもかわいらしい女の子だなと感じた。会えたことが、本当にうれしかった。

 

ーーー

あの子とホテルで泊まった。日程の都合上ホテルに泊まったものの、あの子に対して変なことをするつもりはなかった。なぜなら、そもそもあの子は●歳なのだ。手を出したら逮捕される。でも、すこし抱きしめるくらいはしたいな、そんな思いだった。

ただ、あの子はあまりにも、可愛すぎた。ミルクのようにきめが細かく白い肌で、マシュマロのように柔らかい体だった。これ以上は、あえて書かないでおこうと思う。

 

ーー

翌日、僕はあの子と梅田スカイビルに行った。

 

スカイビルから見た景色はすごく綺麗だったけど、それ以上に、あの子とデートしていることがすごく幸せだった。あの子の家庭の話も聞いて、あの子のことをより詳しく知れたのはうれしかった。

 

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スカイビルの後は、カラオケに行った。

この時、あの子はなぜか元気がなくて、僕とのデートがつまらなくて萎えているのかと心配になった。でも、カラオケでバイバイの時間が近づくにつれて、すごく寂しそうな顔をしていたのを覚えている。もしかして僕とバイバイするのが寂しくて元気がないのかな?そう感じた。

 

そして、僕はきっとあの子よりも寂しい思いでカラオケにいた。

いろんな不安が僕を襲っていたのだ。

 

昨日と今日、すごく楽しい日々を過ごしたが、果たしてあの子はまた僕と会ってくれるのだろうか?

 

僕はあの子と付き合いたいくらい好きだと思っているが、あの子は僕のことをどう思っているんだろうか?

 

僕以外にもたくさん男がいるんじゃないか?僕のことなんかたくさんの男の中の一人だとしか思ってないんじゃないだろうか?

 

今日僕とバイバイしたら、もうあの子は僕のことなんかどうでもよくなってしまうんじゃないか?

 

いろんな不安と、もうバイバイの時間が迫ってきているという現実から、とても明るい気持ちではいられなかった。

 

でも、時間は無常にも迫ってきている。僕は悲しくて悲しくて、ひたすらあの子にキスしていたことを覚えている。

 

ーー

これ以降の記憶はほとんどない。僕はあの子とバイバイして、最寄駅まで3時間かけて帰宅した。

楽しかった思い出と、会えなくて寂しい思いが渦巻いて、やけにお腹が空いていたのでコンビニで焼き豚の弁当とノリ弁当を買って深夜にバカ食いした。

 

ーー

僕は会う前よりも相当あの子のことが好きになっていた。

でもこの時は、いろいろと不安で、僕とあの子が今後どうなっていくかなんて、まだ考えたくもなかった。